三角関数(Ⅱ)
数Ⅰの「三角比」の拡張版というか,進化版です。ある有名な本によれば,三角関数はキング of 関数とのこと。世の中にある「波」を扱うには必須の関数です。つまりは,三角関数の知識の助けがなければ,スマホ一つ作れないことになります。電波を使っていますからね。また,日常の電気も交流電流ですから,これも波ですね。一度,「この世から波が無くなったら…」と想像してみると良いでしょう。いかに大変か,が分かりますよ。
他分野と比べて,解法のクセが強いですから注意が必要です。まずは新しい角度の測り方である「弧度法」に慣れること。単位円による三角関数の定義に慣れて,「有名角の三角関数の値」を必ず暗記すること。単位円の使いこなしは,三角比と変わらず大事です。グラフも使い慣れたいですね。
後半の加法定理からたくさん出てくる公式(約30個ぐらい)は,単純に覚えるのではなく,少数の公式から「自力で導ける」ようにすること。最後に学ぶ「三角関数の合成」は入試頻出です。なお,なぜ弧度法が必要なのか,はいずれ「解ける話」でもしてみたいと思いますが,結論から言ってしまうと,数Ⅲの微分法まで行かないと,ホントの理由は分かりません。
次の話題への宿題です。制限時間 5秒 →「10万×100万= ? 」
ではまた次回。
Nasuno Kumao