積分法(Ⅲ)

 これも数Ⅱで学びましたが,対象となる関数がすごく広がります。そのため相当難しいようで,毎年何人かはここでついていけない生徒が出てきます。そのため私は,ここではある教え方「○○り積分」を採用しています。この話は後日「解ける話」の一環として紹介したいと思います。まあ,微分と積分は,展開と因数分解の関係に似ていますから,因数分解が難しかったように,積分もかなり難しいようです。これはほんとに慣れるしかないですね。
 また,後半では積分を本来の定義で考えて,そこから特定の数列の和の極限を定積分に直して計算できる,という「区分求積法」も学習します。
 その後は,数Ⅱでやった「曲がった図形」の面積だけでなく,体積や,曲線の長さも計算できるようになりますし,最後は微分方程式の超入門編(変数分離形)で高校数学は終わりとなります。

 総じて,数Ⅲは計算が多く,言ってみれば「数Ⅱの微分積分の精密化」とも言えます。ただ,大学の先生から見ると,毎日扱っている素材なので,問題が作りやすいのも事実です。だから,理系の個別入試(国公立大学の2次試験や,私立大の記述式など)では,最も出題される分野が,この数Ⅲの微分積分なのです。

ではまた次回。

Nasuno Kumao

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