共通テスト数ⅠAの対策案(2023年12月28日)

 最近,冬期講習にて,共通テスト演習をした。その中で数ⅠAの模試を解いてみたのだが…これはやはりセンター試験とは別物になったなあ,という感触を改めて得た。今日の時点で,アドバイスをするとしたら,以下の通りになる。

 なお,他のサイトでも対策は何かないのかと,数件見てみたが,当たり障りのないことばかり書いてあった。これは共通テストが実施されて,まだ数年しか経っていないことも一因だと思う。ハッキリ言えば,受験指導者側もそこまで充分に分かりきっているわけではないらしい,と思われる。そういうことで,不完全ではあるが,あと半月で本番,という受験生の一助になることを願って…。

 ①センターではある意味当たり前だった,満点は狙わないことにした。理系ならまず8割,できれば9割に肉迫したい。時間がかかりそうな部分は捨てることも必要。
 ②解法の選択に時間がかかるとヤバイ。知っていること,使えそうなことを書き出す。まだ使っていない条件はないか,問題文にアンダーラインしながら再確認する。思いついたら,とにかく計算。できるだけ進もう。解法の選択で迷うよりはだいぶマシだ。
 →解法がすぐに思いつかず,30秒以上(あくまで目安)止まってしまうと黄信号だ。その時はいったん,次に解くと決めた問題(次の番号とは限らないという意味だ)へ進む。見送ったこの問題に再度挑む時は,いったんアタマから問題文を読む。するとさっきは気付かなかったことに気付いて意外と行けることが多い。私の場合センター試験のときも,この方法は十中八九上手くいった。

③「データの分析」は文章量が多いので,あたかも『現代文』のテストみたいな対応をしてみたらどうだろう。問題文で何を聞かれているか,を先にアンダーラインする。さらに,「設定」の大事な部分にもアンダーラインする。(例えば「47都道府県の…」とあったら,データの大きさは「47」だから中央値は24番目だな…となるので。)そうやって,ポイントを抽出していく。長文から如何に情報を抽出するか,共通テストに改変された理由がここなので,これは今後も変わらないだろう。

④誘導に乗る。共通テストは出題者の誘導が強い。この問題文の流れで,詰まるということは,主題者が意図していることで,こちらがまだ何か気付いてないものがあるはず。それは何か,と「使えそうな知識・公式・定理・性質」などを書き出してみる。手を止めないこと。

⑤残り5分となったら,見直しに入ること。以前あったが,解答欄を丸々一問ずらしてマークした生徒がいた。冷や汗が出たよ。まあこの子は無事,国公立大に現役で受かったけど…。事前にさんざん注意していたのだが,「いや,緊張しちゃって…」と気まずそうに言っていた。

では,頑張って!

Nasuno Kumao

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