三角比(Ⅰ)

 いわゆる「サイン・コサイン・タンジェント」のことで,難しいことの代名詞みたいに言われます。その理由としては,何でこういうことを学ぶのか,という意味を,十分説明されていないのかもしれませんね。私の目から見れば,実は教科書にはあちこちにそれが書いてあるのですが,授業が進むと,解くための独特のクセとかに慣れないといけないので,「なぜこんなことを」が意外と伝わっていないようです。
 一言で言えば,三角比の意義は,「測量術」です。つまり,「測れそうもないものが測れる」方法が,三角比です。よく知られた例では,エジプトのピラミッドの高さを測る話があります。また,用語などの起源を調べると,どうやら天文学から来ているようですね。

 ここでは単位円の取扱いに慣れることがとても大事になりますし,公式も覚えるだけでなく,状況に応じて使いこなすことまで覚えないといけません。三角比は物理でもよく使いますから,理系に行く人は必須ですよ。

ではまた次回。

Nasuno Kumao

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