常在戦場の気持ちで自分に厳しく

 大学入試にまつわる悲喜こもごもの話は,古今東西に枚挙に暇がないと言っても良いでしょう。毎年世界の各地で,いろんなドラマが展開しているであろうと思います。他の国家資格や昇進試験などといった「受験」も含めると,いったいどれだけの件数があるのか,見当もつきませんね。
 さあ,受験生の皆さん,特に中高一貫校で高校入試を飛ばしてきた方は,久しぶりの受験です。大学入試は容赦ないですよ。不合格通知は,ただ,「不合格でした」としか来ません。最近は得点を開示することもあるようですけど,結果しか分かりません。それを受け止めないといけないのですが,たいていの親御さんは,あなたと一緒に,つらがっていることは知っておいて下さい。ぜひとも次は喜んでもらいましょう。
 そして受験に100パーセントはありません。どんな準備をしても,何があるかは当日になってみないと分かりません。
 せめて,十全の準備をしていくしかないと思います。だから,常在戦場のつもりで,本番で使う時計も用意して,いつも時間を意識して問題を解くようにしましょう。自分をごまかさない,これはもう修行でしょうね。決して,自分に甘くなってはいけません。特に数学は,当日だけうまくやることは絶対に不可能です。いつもの自分が8割も出れば御の字です。それが受験数学です。今回は厳しめの事を言いましたが,真実だからです。
 受験指導者を長くやっていると,合格して喜んでいる子と,落ちて泣いている子の両方を見ることになります。これは仕方ないのですが,泣いているのを見ると,やはり厳しいなあ,もっとこうすれば良かったかなあ,という思いにかられます。だから,真剣に指導する先生は,厳しいことも散々言いますけども,それは真剣だからです。よく聞いて,でも明るく積極的に進んで下さい。頑張りましょうね。

ではまた次回。

Nasuno Kumao

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