学習法のヒント「教科書ノート」
まあこれは全員必須というわけではないです。苦手な人で,どうしてもという方向け,というかぶっちゃけ「医学部受験者向け」として聞いた方法ですね。
あくまでも聞いた話ですが,医学部受験者には文系頭の人が多いそうで,まあ、お医者さんは毎日,困った人を相手にする仕事ですから,一向に構わないと思います。ただ,その分,数学に手こずる人は多いみたいようです。
で,医学部受験者向けの指導時の悩みは,この文系向けの方に,どうやって数学を仕込むか,という点がとても悩ましいそうです。
その中で,第19条でも伝えましたが,「前半は暗記,後半は試行」ということで,受験数学の最初は,どうしても数学を解くための道具や考え方を覚えないといけません。そのための一つの方策として,「教科書ノート」を取ってもらう,というコツがあります。
どういうことかというと,言葉の定義を書く。定理や公式の証明を写して,そのアイデアを理解しつつ,覚える。そういったことです。まあ,学問をする時の,論理的思考の初歩は,言葉の定義に基づいて考えることかと思いますので,これは正しいアプローチだと思いました。
一方で,受験数学の知識の核となる解法そのものは,別の参考書の例題を通して身につけることになりますね。確か以前は『黄チャート』の例題あたりを使っていたと思います。
これを早急にやってもらって,後半の試行に入りますが,それは適した問題集を相談して決めて,3回繰り返すのが王道でした。ここでも原則は変わらなかったですね。
ではまた次回。
Nasuno Kumao