受験生・浪人生の勉強法 過去問の扱いについて

 これも参考意見として述べておきます。学校の先生にも聞いてみて下さい。
 まず,高3の3月下旬~4月の春休みに,1年分を解いてみると良いです。このときにできれば,時間を計って解くことです。100分のテストを1日かけたりしてはダメだと思います。受験数学は時間勝負なので,常に時間を意識することが重要です。問題と解答は,予備校の解答速報サイトから入手,でも良いと思います。最初は,2~3割しか取れないでしょうけども,方向性や雰囲気は何となく分かると思うので,おすすめしておきます。特に私立大学や,国公立大学の特定の大学は,似た傾向が続くことがあります。おそらくは,作問できる先生が限られているためだろうと思います。首都圏の某国公立の医大などでは,誘導がとても上手なので,これは慣れた先生がお作りになってるなあ,と感じることが多いです。東大など総合大学の場合は,数学科の先生方は多く在籍していますから,おそらくは毎年変わる,当番制になっているので,傾向はそんなに強く出ない感じがしています。特に東大は傾向を固めないようにしているように思えます。


 直前期まで過去問を取っておく人がよくいますが,それは止めましょう。方向性を知るためにも,早めに着手するのが良いです。志望校の対策が上手くいけば,模試での偏差値が不足していても,合格する可能性は出てきます。模試はある程度トータルの判断,つまり多くの大学に当てはめていくので,必ずしもそれだけで合否を予測するのは早すぎるでしょう。志望校を絞ってよく対策を練ることも大切です。


 第一志望の大学については,直近5年分を5回以上繰り返すのが,最低ラインかと思います。
 10年以上前のものについては,まあ参考程度ですけども,市販の問題集に出ていたら何か意味があるはずなので,それは避けなくてもかまいません。


 『東大理系数学○カ年』『50年分』みたいな本は,できれば,数学を得点源にしたいなら良いですけど,そうでもないなら,『東大数学で1点でも多く取る方法』や『世界一分かりやすい東大文系数学』などの方が,まだやりがいはあります。後者2つは生徒目線での解法を解説してくれているので,重宝しますし,評判も良いようですね。

ではまた次回。

Nasuno Kumao

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