受験生・浪人生の勉強法 不安との戦い
まあ,これは受験生の代表的なFAQです。不安との戦いについて,「間に合うんでしょうか,先生?」っていうことですが,まずは担任や進路指導の先生と,プランニングを見直すのも一つ。
後は,考え方として「間に合うかどうか不安に思うヒマがあったら,一問解く。」「悩むヒマがあったら勉強する」という言い方もあります。
まあ受験生が不安を感じるっていうのは,しごくマトモなことで,ある意味当たり前の現象です。それはマジメにやってる証拠かもしれませんしね。
一説には,受験生っていうのは,皆,「間に合わない,間に合わない」と言いながら本番に突っ込んで行くことが多いそうです。なんでかな,と思うと,間に合うと思ったら,志望校のレベルを上げてしまうのかもしれませんね。
なお,繰り返しになりますが,現役生は高3の3学期でグンと伸びることが多いです。そのためには夏休みまでの基礎固めがとても重要です。何というか,蓄えてきた知識が,どんどん有機的につながり始める時期があるのでしょうね。私は現役時は英語が急に伸びた覚えがあります。
後,医学部向けの個別指導塾で聞いた話ですが,浪人生のスランプは6月と10,11月に多いらしいです。
提案としては,そういう時は復習に回ることです。そして頭を整理して,脳に知識が入る余地を増やしてみるのですね。
後,勉強が進まなくなったら,体力不足を疑った方が良いですよ。栄養と運動と睡眠のバランスは取れていますか?そういうコンディショニングは,受験科目の1つと考えて下さいね。
最後に忠告ですが,不安にかられて,志望校のレベルを下げたくなる時があると思います。そういう時は,大して下がらないだろう,ちょっとだけ,と思っているのでしょうけども,昔から,いったん志望校のレベルを下げると,思いの他,下がってしまう人が非常に多いです。まるで飛行機の操縦桿を下げたら一気に失速して墜ちかねないような感じに,はたからは見えますよ。だから,あまり安易に下げないことです。ヤル気が目に見えて落ちるようですから。
できれば,明るく,積極的で建設的に考えてほしいな,と思います。地に足をつけたままですよ。大変だとは思いますが,こんなに勉強することは,もうないな,と終わったときに思えるようになりましょうね。大事な時間ですから。
ではまた次回。
Nasuno Kumao