第4条の2 共通テストの数学①では,数ⅠAを解け

 これは解くべき問題を取り違えるな,という話で,一部の人には「そんなバカな」と思えるでしょう。しかし,異常心理になる入試本番では,この「数Ⅰトラップ」に引っかかる人が続出するのが現実です。

 共通テストの前身の「センター試験」,その前の「共通一次試験」の頃から,数学①の時間に配られる問題冊子は,前半に大半の人が解いてはいけない「数Ⅰ」の問題が掲載されています。本来解くべき数ⅠAの問題は,途中から出てきます。ただこれが,当然ながら同じ形式で書かれていますから,焦っている人は,つい数Ⅰを解いてしまうのです。これは未だに改善されていません。
 東大志望者が,これに嵌まると,まず合格できません。これだけでダメになります。時間をロス(これは時間勝負の共通テストでは致命的ミスです)して,点数も減りますが,次に続いて実施の,難敵である数ⅡBでメンタルがボロボロになってしまって,実力が充分に出せないまま終わることがあり得ます。前のセンター試験もそうでしたが,とにかくこの2日間のテストは,ミスをしない,というのが大切で,だから最後の「取れる」を第4条で強調したわけです。
 この科目の取り違えは,共通テスト1日目の最初の時間の,社会でもよく起こります。それこそ鉄道の車掌さんがやっているように,声は出しませんが,指先確認するぐらいの気持ちで,数秒で終わりますから,必ず確認し,自分の解くべき問題のページをめくって下さい。冗談じゃなく,このミスをする人が後を絶たないので,繰り返し言っておきます。

「数学①の時間は数ⅠAを解けよ!!」

ではまた次回。

Nasuno Kumao

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