若手指導者への手紙(1)

 ここでは,数学教師の先輩として,指導者になりたてでいろいろ困っているであろう若者向けに,ささやかなアドバイスを残しておきたいと思います。やってみて良かったことばかりですので,一つでも良いので,取り入れてみて下さい。
 まず最初に言っておきたいのは,新米教師っていうのは,大学では具体的な仕事術はほとんど学んでいませんから,教え方は正直,下手だと思います。塾講師とかの経験があればまだマシですけども。そういうことで,1年目から3年目までは,とにかく「誠心誠意」仕事をして下さい。
 まず生徒と保護者から信頼される先生になろうと思って下さい。「あの先生が言うことなら大丈夫だろう」と思われるのが大切でしょう。
 社会人はどの仕事に就いても,最初の3年は何があっても続けていくべきかと思います。よっぽど悪いことをしている会社とかでなければ,ですが,3年までに離職する人が多いって聞きましたので,それは基本,止めましょう。まあ精神的にキツイ場合は,上司や自分の親御さんとかに相談になりますかね,まあ一概には言いづらいですけども。通常なら,ご縁があって入った職場なら,最初の3年は踏みとどまるのが良いと思います。まず,最初の3日,そして3か月を耐えましょう。そのうち後輩が入ってきて,何であんなに自分が叱られたのか,が分かる時が来ます。きっと。

ではまた次回。

Nasuno Kumao

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