模試対策1~(1)(2)は取ろう!!
予備校業者などが行う模試(模擬試験)は,全国の受験生を偏差値で「輪切り」にして成績をつけないといけないため,最初の小問集合以外の「大問」は次のような小問に分かれていることが多いようです。(なお,最初の小問集合で,得点をある程度かさ上げしていると考えて良いでしょう。0点を避けている,ということですね。)
<大問の一般的構成>
(1) 偏差値45~50の基礎的問題。~例題3種レベル。
(2) 偏差値55~60の定期テストレベルの問題。
(3) 偏差値65前後の応用問題。
(4) 偏差値70以上の難問。
なお,偏差値はアバウトに書いていますが,おおよそこういう感じで作ってあるように見えます。
従って,私の考える現場での模試対策は 次の通りです。第4条「分かる・解ける・取れる」のうち,「取れる」の話だと思って下さい。
(ア) まず,全体の問題をざっと見渡して,取れる一問から手を着けて,でき るところまでやって落ち着くこと。通常は小問集合の取れる問題からになるだろう。
(イ) 各大問は,(1)と(2)は取れるはずなので,頑張ってみる。
(ウ) 大問の後半はだいたい難しいので,難問対策の条文を思い出しつつ,
○具体化する,○使えそうな知識を書き出す
などして,解法の糸口を探していく。
なお,あまり1問にこだわると時間不足になって損をします。
あくまでもトータルでの評価なので,あまりにも解けないときは,
(エ) 解けたところまで答案を書き(マークをして),いったん次の問題に進んで解いてから,再度,その問題文の頭から解いてみる。
マーク式で多いのですが,この詰まり方は,出題者の誘導に乗れていないことが原因です。だからこの(エ) は特に共通テストの数学で有効で,私自身もよく使う「取れる」コツの一つです。
ではまた次回。
Nasuno Kumao