第11条 記述式の答案は,採点者への手紙である

 記述式の試験で見てもらえるのは,当然ながら答案しかありません。それに君たちの口を添えることもできませんから,追加の説明はできないですね。だからまずは,「従って」とか「ここで」など適切な接続詞を交えた答案を書くように,日頃から書く練習をしましょう。これも特に男子に多いのですが,式だけを羅列して出してくる人がいますけども,心証はとても悪いです。大学入試の採点では,中学生以下のレベルと見なされるでしょう。
 採点官はプロの数学者であって,英語で書かれた数学の論文という「フォーマル」な文章を毎日読んでいる人たちです。そこにラフな格好で出て行ったらどうなるでしょうか?顔をしかめられるでしょうね。採点も当然厳しくなります。だから,「採点者への手紙だと思って,丁寧に,かつスピーディーに書く」ことを心がけて下さい。繰り返しますが,プレッシャーで日頃のクセが全部出てしまうペーパーテストを,舐めないで下さいね。

 第12条の予告です。第5条に続く,受験数学全体のコツPart2を紹介します。

 ではまた次回。

Nasuno Kumao

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