現役生の勉強法(2)イノベーションしよう

 高校生は勉強法をイノベーションしよう!!
 公立高校なら高1生,私立や中高一貫校で,高校数学を先取りしている学校なら中3生が該当しますけども,授業が高校数学に入ったら勉強法をイノベーション(改善)して下さい。それが大事です。
 理由は,分かりやすく言うと,問題を解くことを料理に例えたとき,その「レシピ」が高校数学では格段に複雑になるからです。例えると,中学数学は「目玉焼き」,高校数学は「酢豚」ぐらい面倒です。(何で酢豚?と言うと,私が若い頃に作ったことがあるからです。)
 さらに言うと,中学数学では,多いのは公式を覚えていて,それに数字を当てはめたら終わり,というシンプルなものが多いのですが,高校数学では「こうやって,こうやって,次はこうして,…」みたいに数段階,踏まないとダメなことが多くなります。だから,「手を動かして,写しながら理解していく」ということをしないと,なかなか身につきません。そういうことで,授業が高校数学に入ったら,勉強法を変えないといけないんだ,と思って下さい。これは数Ⅱ数Bになるとさらにそうなりますよ。

 だいたい,勉強する質と量の両方を合わせて考えると,
  ○高校の「数Ⅰ」+「数A」=「中学数学3年分」
  ○高校の「数Ⅱ」+「数B」={高校の「数Ⅰ」+「数A」}×(1.7) :つまり7割増し。
という感じが私はします。あくまでも私の感覚ですけども。簡単に言うと,「数ⅠA」が牛丼並盛りなら,「数ⅡB」は特盛りです。

 さらに難しい理由が,数Ⅰと数Aは,中学数学からの接続を考えて作ってあります。
 片や,数Ⅱと数Bは,大学教養レベルの数学の入門編として,「上からおろして」作ってあります。また,昔の「ゆとり教育」の痕跡があって,その頃に数ⅠAをだいぶ軽くした影響もあるように感じます。だから数ⅡBの内容を,日常生活からその意味を類推するのが,とても難しくなります。教える方も数ⅡBは,結構,工夫が必要で大変なんです。
 とにかく今日は,高校数学は中学数学のノリで来ちゃダメよ,と言いたかったのです。

ではまた次回。

Nasuno Kumao

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