3回復習しよう,一言でまとめる努力を!!
数学に限らない,「報われる学習法」のヒントみたいなものを何回か書いておきたいと思います。
皆さんは「エビングハウスの忘却曲線」という話を聞いたことはありませんか?人間が何か教わった時,その記憶が時間とともにどれだけ減るのか,という話です。高校生のみんななら,1日6時間なら6時間の授業で,学んだ内容が,どれだけ頭から抜けていくかっていうことですね。(寝てちゃダメだよ?)
今改めてザッと見ると,1日で3分の2は忘れるようですね。
一方,ある現役の先生が書いた本によると,全国模試でトップレベルの成績を取る生徒は,「3回は復習しています」という共通な習慣があるようです。
そこで私は,この本の内容を参考にして,以下のように復習したら?とアドバイスしています。
(1) 1回目の復習は,習ったその日の夕方から夜にかけて行う。1コマ50分前後の授業でしょうから,それを5分で,教科書やノートなどを見ながら振り返り,その内容を「一言でまとめる」努力をする。この「この授業の内容で先生が伝えたかったことは,要は」って,一言でまとめるところがキモです。最初はうまくできないでしょうけども,第8条と同じく,これも3カ月は続けてみて下さい。きっと上手になります。
(2) 2回目の復習は,その同じ科目の授業の始まる前に,休み時間の数分を使って,前の授業のノートやプリントをザッと読み直す。2~3分で良いでしょう。週に1度の授業なら,より早めに翌日さっと見ておく,でも良いと思います。
(3) 3回目の復習は,時々あるであろう確認テストや,定期テストの際に行うか,まとめてその習った週末に,再度ノートを見直すなどをしておきましょう。
これぐらいやると,定期テスト2週間前で焦ることは,あまりないのではないか,と思います。特に強化部など,忙しい部活を選んだ君たちは,こういう工夫をしてみて下さいね。
なお,この「一言でまとめる」努力っていうのは,今年からスタートした「共通テスト」の対策の基本になるのではないかな,と考えています。なぜなら,共通テストは「長文を読ませてその要点をつかんで問題解決してもらう」傾向になったからです。どうやら不確実な時代,答えのない時代になってきたので,仕事ができる人になってもらいたいから,そういう傾向にしたように見えます。「コンピテンシー」というのがキーワードみたいですね。
だから,この一言でまとめる努力は,ぜひやってみて下さい。きっと社会人になっても役に立つと思いますよ。
ということで,今回は「授業の復習は3回,まずその日のうちに,一言でまとめる努力」を,と伝えておきたいと思います。
ではまた次回。
Nasuno Kumao