第28条 マーク式対策(3) 問題を縦に2つ折りせよ他

 共通テストになって,問題冊子の余白がやや小さくなった気がしますので,今回のコツは実行しづらいかもしれませんが,紹介しておきます。すぐ実践できて効果が大きいので,一応オススメです。共通テストの数学の模試を受けると出会うのですが,計算を問題冊子上の余白部分でしないといけません。計算用紙は与えられません。最初は慣れないので,左上や右上,右下,と書き散らかしてしまうと思います。ところが,答えを出してみると,解答欄は2ケタなのに,自分の答えは3ケタ,という現象がよくあります。めちゃくちゃ焦りますよ,コレ。それで,「どこで間違ったの,私?」とミスを探すハメになりますが,ここで書き散らしていると,ミスのチェックにとても手間取ることになります。
 そこでオススメなのが,「始めて下さい」と言われたら,問題冊子を,縦に2つ折りして,答えを余白の左半分から書き始めて,しっかり書く,というやり方です。私が薦める「ノートの取り方」と同じやり方で,答案をまるで記述式のように残していきます。もちろん,国公立2次のような見せるための答案は不要ですから,スピーディーかつミスしない程度に速く書いていきます。
 これは過去,けっこう好評だったので,ぜひ次の模試からやってみて下さい。

 後ひとつ,コツを加えておきます。これは「詰まったら一旦次に進む」というものです。共通テストの問題は,出題者側の文章の論理展開に乗って解答していくことになりますが,中には思考のギャップが大きいために,頭がフリーズしてきます。これが1分も続くと「タイムレース」な共通テストではとても危険なので,こうしましょう。
 できたところまで,マークして,次の解けそうな問題に進みます。
 これが一段落して,残り時間を見て,もし,このやり残した問題に再度チャレンジすることにしたら,詰まった所から考えても良いですが,いったん最初から読み直して,考え直した方が良い結果が得られます。私は十中八九,この方法でうまく行きます。まあ,あんまり乱用すると「結局全部解けなかったわい…」というトホホなことに陥ることもありますけどね…。

 ここまでを「上級編」とします。次回からは「その他」として数回書きます。

Nasuno Kumao

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です