第24条 難問対策(4) 部分点を稼げ

 聞くところによれば,東大入試では,合格最低点に2点不足で不合格,ということはザラだそうです。私の狭い経験でも,そういう生徒がいましたから,ボーダーライン前後あたりには,相当な人数が固まっているのでしょうね。だから注意するべきことは,失点面では,誤字・脱字はしない。それをリカバリーする見直しの回数を増やす。また,模試の小問の構成を前の条文で触れましたが,そうすると苦手な人向けの模試の基本的戦略は,「(1)と(2)は取れるから諦めるな!!」ということになります。これができると偏差値55程度は出るかもしれないので,これは常識として知っておきましょうね。他にも,ぜんぜっん分かんない!!という時でも,問題文の仮定や条件を文字にするだけでも,1~2点はもらえるはずです。例えば,対数の真数条件から,x>0,とかね。
 また,東大などでは,その受験生の思考過程を見たい,ということもありますから,白紙で出すのではなく,こう考えたのですが,時間が不足して…,とか,ここからが分かりません…と,最初行こうとした方向性だけでも書いておくと,これも1~2点,もらえる可能性があります。
 とにかく,白紙はやめましょう。なにか,もがいてみましょうね。

 ではまた次回。

Nasuno Kumao

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です