第9条 瞬時に思い出せない解法は,使い物にならない

 数学の受験,あるいはテストというのは,時間勝負です。数学者はもっとゆったりした時間で考えるものだと思いますが,高校生・浪人生の受験数学の世界は,時間との闘いになります。従って,受験期に入ったら,現場で使う腕時計(音がしないものが良い)を用意して,日頃から時間を意識して勉強すると良いと思います。
 とにかく,時間に追われますから,迷う余裕は,ほとんどないと考えた方が良いです。複数の解法を思いついて,どっちの手で行くか,ということは,東大レベルだとよくあります。でも,共通テストや,普段の定期テストでは,やはり瞬時に思い出せないとまずダメでしょうね。理解があやふやだと,まず使い物になりません。また,試験当日だけ上手く立ち回ることは,99パーセントできないと思って下さい。逆に言うと,解法を理解暗記する,というのは,「問題文を見て,解法が瞬時に頭に浮かぶ」までやらないといけない,ということです。それは,手を動かして,3回繰り返す中に実現できるのではないでしょうか。

 第10条への宿題です。模範解答はすぐ読んで良いのか,それとも分かるまで1時間でも考えるべきでしょうか。

 ではまた次回。
 
 Nasuno Kumao

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